東沢 西のナメ沢へ スリッピールート

いつか行ってみたいけど、そんなチャンスあるかな?
と思っていましたが、よかったわー
ニシノナメサワ!
※画像撮影Aさん



禁断のスラビールートへ


今週のクエストは、笛吹川、西沢渓谷と分かつ東沢の支流、西のナメ沢
甲武信ヶ岳の旧ルートでもあった釜ノ沢が有名ですが、その支流には、ヌク沢、東のナメ沢、乙女の沢、西のナメ沢など登攀系の沢がたくさんあります。
西のナメは東のナメと対峙する美渓とされ、序盤に迫力のあるナメ滝が連続してかかります。

 


今年↑、去年↓

昨年、東沢マヨイ沢にいったときと比べて、水量が3分の1(これが平常)程度になっており、渡渉ももラクラクで、渓谷P出発が7時前、西のナメの入り口は9時過ぎには到着です。

 


出だしの30mのナメ滝ですが、流れの右側がいけそうだったので、直上してみました。
しかし、フェルト靴ではフリクションがほぼ効かずに、中間部くらいで詰みました。
で、裸足になってみたら、なんの苦労もなく登れるではないですか!
ナメは裸足で登れ(今日の格言)
裸足って、ありですねw
※残置ハーケンがあります。
Aさんは初ラバーソールで、フリクション効かせて登ってきました。

 

こういう乾いた場所のスラブルートは、やはり、ラバーソールが圧倒的です。
ただし、それ以外、とくに西のナメ沢は人があまり入っていないので、茶色い水コケがびっしりついていることが多く、総じるとラバーは不向きと判断します。

 


次の30mは、もう戦意喪失で、左際を巻きます。
この沢、見ての通り逆層です。傾斜はゆるくて登れそうですが、見た目以上に難しいです。
あと、やっぱり、めちゃコケが滑りやすい気がします。
フェルトでもかなりあしもとすくわれそうになりましたw

 

さらに2段50m(タイトル画像)は、中間部に古い10mmほどのワイヤーが垂れ下がっていて、それを頼りに登りました。
このワイヤー、かなり上の方で固定されていましたが、滝の途中で切れています。
また、ワイヤー自体がとちゅうで破損して細くなっているので、あと何年もつか?といったところ。
加えて出だしのプロテクションを取れる場所がワイヤー以外にないです。
フェルトの場合、足が不安定なので、常にワイヤー頼みとなり、岩登りの楽しさはない。
なので、左右どちらか巻いたほうが無難。

 


さらに3段40mを終えると、広いナメ沢は終わり、コケの青々とした雰囲気の沢に変化します。
水が湧き出るポイントで靴を履き替え、左の尾根へ。左上ぎみにあがっていくと、2086mピーク手前の鞍部にでます。

 


下山につかった石塔尾根は、思ったよりも快適。
踏み跡を見失わないように鷹見岩へ。
鷹見岩は展望抜群のビューポイントです。
そこから、西沢と東沢の出会いの地点まで、しっかしテープが巻かれています。
下山は15時前?でした

 


鷹見岩から見た鶏冠山と東のナメ沢の大スラブ(画像左下)。
来年はココ登るかなぁ。。
アドベンジャラス!