トレントシェルを買う前にーパタゴニア レインウェアのあれこれ

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パタゴニアの雨具お話です。パタゴニアのレインウェアといえばトレントシェルですが、レインを買う前にすこしチェックしておきたいことをご紹介します。レインジャケットを選ぶ際に参考になれば幸いです。
上位雨具のレインシャドーの記事も書きました!



 

パタゴニアのレインウェア

パタゴニアには、かつてレインシャドウジャケット、ジェットストリームジャケットという二種類の雨具で出していました。
どちらもH2NOの防水ジャケットでしたが、性能はもうひと越え…、という使い勝手でした。
その後、トレントシェルが破格な値段設定で登場しました。

 

パタゴニアのハードシェルは現在ゴアテックスメンブレンと、パタゴニアの開発メンブレンであるH2NOを使ったものがあります。
そのうち、標準的なレインウェアであるトレントシェルにはH2NOが使われています。
防水フィルムH2NOとは、パタゴニアの規格に基づいた防水規格です。
2014年より、ゴアテックスのハードシェルも採用されましたが、トレンントシェルはH2NOベースとなっています。

 

トレントシェルジャケットとトレントシェルストレッチジャケット

現在日本で発売されているレインウェアは、コスパ優先のトレントシェルジャケット-ジャパンスペシャル、そしてアルパイン向けのトレントシェルストレッチジャケットという2種類があります。※ストレッチジャケットは2017年現在生産中止となっています
この違いは詳しくはこちらのサイト
タゴニアのトレントシェル|雨対策にレインウェア
を参照してもらうとわかります。

トレントシェルのH2NOは2.5層となっていて、ちょうどゴアテックスパックライトのような位置づけです。裏地はツルツルとした感じです。表の生地は起伏したパターンで磨耗に耐えつつ水分コントロールをする仕組みです。

 

レインウェアを選ぶときのチェック

ところでレインを買う決め手となる要素を記してみます

着心地

これはとても大事です。来てみて違和感のないものがよいですね。最近ではメンブレンの裏地が特殊な素材のものもあったりします。

ベンチレーションサイドジッパー

換気ができるかどうかは、かなり差がでます。
ゴアのアクティブシェルだとか、イーベントだとか、ドライQだとか蒸気の抜けの性能を競う前に、脇下のサイドジッパーの換気がそのすべてを解決してくれることでしょう。
確かに素材の性能は重要ですが、それは構造デザインあっての高機能素材なのです。

ジッパーなどの操作性

ここを注視するひとは少ないかもしれませんが、雨風のひどい状況をイメージしてください。
そのときジッパーが固くて上がらないとか、そんな操作性の悪いものは不快を生むだけです。
止水ファスナーは若干硬いかもしれません。通常のジッパーはスムーズですがフラップにかんだり、ボタンやベルクロがついているフラップは使いにくいでしょう。

フードのフィット

見落としがちですが、これも重要です。素材も構造もよいのに、フードをかぶるとつばが上を向く、つまり頭にしっかりとかぶれないというレインジャケットがあります。サイズで調節するということもありますが、まずはしっかりフィットしたデザインとサイズであることが前提です。フードの余裕があるものが良いですが、大き目のサイズにすると、風がふくとフードが脱げてしまいます。必ずフードをかぶってジッパーを上げて、フードが外れない構造かどうか確認します。ヘルメットを使う場合はそれも考慮します。

袖の作りがいい加減じゃない

これもチェック必要です。マジックテープの位置や強さなど確認しましょう。

 

これらの要素と、ご自身が、どの程度の山に、どの時期を主に歩くのかを考慮して、理想的なものを選んでください。
何がいい、というわけではなく、用は使い分けができるような買い方が賢いといえます。

 

その後、レインシャドージャケットとクラウドリッジジャケットの登場!
別記事に記載していますが、超軽量のレインシャドージャケット、そして、快適で裏地がべたつかないクラウドリッジジャケットも発売されました!
なので、登山モデルとしては、クラウドリッジ、より軽量化させたい場合はレインシャドーをおすすめです。
復活!レインシャドージャケット|パタゴニア雨具トレントシェルを凌駕する
パタゴニアの最新レインウェア手に入れてみた|クラウドリッジジャケット&パンツ

 

初心者モデルとしてはトレントシェルジャケットがおすすめ

18360円(ジャケットのみ)というコストパフォーマンスで、仕様にはまったく問題が無いと思います。
フラップもすごくスリムで、デザインはストレッチジャケットに近い、良い構造です。
脇下のベンチレーションジッパーもあり、ポケットを裏返せば収納袋になります。
重量はWsで286gと軽量。
一般登山レベルにおいては、問題ありません。

 

岩稜歩きやバリエーションにはトレントシェルストレッチジャケット

※現在廃版です
トレントシェルストレッチジャケットの特徴ですが、その名前のとおり、ストレッチ素材のナイロンが採用されています。
といっても、全部分ではなく、肘の折り曲げ部分から袖下、そして、背中の上部です。脇の下にマチ付き構造となっていますので、岩登りなどで腕を上げたり体をひねったりする動作でも負荷とジャケtットのズレを出さないような構造になっています。そしてヘルメット着用仕様のフードです。
見た目にも、止水ジッパーが採用されていてちょっとかっこいいですね。