ひょうたん島|八丈富士と三原山の歩き方

八丈島 八丈富士の登山ツアー

八丈島といえば、東京都なんですが、登山も楽しめる、ということで、山好きな都民としてはぜひ行って見たい島であります。
砂浜がない島だそうで、海岸は磯だらけ。釣りやダイビングが有名のようですが、今回は、八丈富士と三原山の登山で島を満喫しました。



八丈島で登山を楽しむ

沖縄ツーリスト山歩倶楽部で八丈島の三原山と八丈富士に登ってきました。
うちなんちゅうは12名様。2年ぶりに再会のTCコーイチ氏が同行。
地方(沖縄)からのアクセスはよく、飛行機は1日3便往復しています。
冬型になりつつある、前線の影響で、飛行機は条件付でしたがなんとか着陸。
天気は土砂降りに変化しつつありました。

 

まずは郷土資料館へ

初めて八丈島にきたら、まずココへいったほうがいいです!
今回は、雨ということで、予定を変更して資料館にいきましたが、正解。
小学校?の旧校舎を改装した資料室で、島の職員の方がすごく詳しく
島の歴史や成り立ちなどを説明していただきました。
八丈島の郷土資料館八丈島の郷土資料館八丈島の郷土資料館の室内。

 

三原山登山

今回は私、サブ役に徹しまして、地元のベテランガイド、椎~しいのき~の大類さんにお願いしました。
大類さんは八丈歴20年のベテランで、島特有の植物などに詳しく、安心して楽しむことができます。個人やグループガイドからツアーまで柔軟に対応していただけます。
椎~しいのき~

 

さて、登山口はNTTの無線中継所があるところです。
バスでは狭く入れません。ジャンボタクシー2台で向かいます。
トイレなどはありません。
八丈島、三原山の登山口で体操
頂上まで約1時間半。準備体操をして出発です。

 

八丈島、三原山の登山口の無線中継所
無線中継所を横切って、階段を登っていきます。

 

八丈島、三原山の登山道の階段
しばらく階段の道を登ります。

 

八丈島、三原山の登山道に咲いているアシタバ
これ、アシタバ。あしたばは道のあちこちにたくさんありました。やっぱり天ぷらが一番でした。

 

八丈島、三原山の稜線からの展望
しばらく登ると稜線に出ます。三原山ウォーキングマップの650m地点です。展望が開けて、山頂や旧火口の地形がみわたせます。

 

八丈島、三原山の稜線のササ藪
道中、ササも多いですね。雨上がりなせいもあり若干ぬかるんでいるところも。

 

八丈島、三原山の電波塔
電波塔に着いたら、頂上はすぐ上です。

 

八丈島、三原山の頂上より八丈島、三原山の頂上より
頂上で集合写真。(左はルイルイ(大類さん)で、右はツルツル(TCコーイチ))

 

八丈島、三原山の頂上より南の景色八丈島、三原山の頂上より海の眺め
南のほうには薄明光線(天使の梯子)が。降雨も目視できます。

 

薄明光線とは(ウィキペディアより)

大気がエアロゾル状態にあり、エアロゾル粒子が比較的多くしかも透過率が高いときに起こる。そのため、薄明光線はチンダル現象の一種と考えられている。簡潔に言えば、雲の切れ間の下に、雲を構成する水滴(雲粒)よりも小さく、目に見えない水滴が多数浮遊した状態であれば、光が散乱されて光芒が見えるようになる。

 

下山は唐滝へ

八丈島、三原山の頂上より舗装路を歩く
今回は、下山は往路をとらずに、唐滝のほうに向かいます。樫立という集落まで歩きます。

 

八丈島、三原山の下山中にはダイモンジソウがたくさん
途中には「イズノシマダイモンジソウ」がたくさん咲いていました。八丈では冬の到来の花だそうです。内地のダイモンジソウと比べちょっと花びらが太いでしょうか。

 

八丈島、三原山登山中に道路にてセンニンソウをみつける
こちらはセンニンソウ。種子が仙人のひげのようにみえるからということでした。

 

八丈島、三原山から唐滝への入り口
せまい車道を降りていくと、しばらくしたら、この石の看板があるところから、唐滝への近道がありました

 

八丈島、樫立の富次郎商店
分かりにくい入り口から降りて、山道をトラバースしていきます。

 

八丈島、三原山から唐滝へのルート
しばらく進むと、唐滝ウォーキングマップに掲載の登山道と合流します。

 

八丈島、三原山山麓、唐滝へのルート
沢沿いに進むと、唐滝まで間もなくです。

 

八丈島、三原山山麓、唐滝
唐滝は落差36mの滝で、岩が前傾しているので、風でしぶき状になって落ちてきます。
ここで若干遅めの昼食。

 

八丈島、三原山山麓、唐滝へのコース
あとは、樫立までの下り。硫黄沼を通過してさらに下ると、車道に出ます。

 

八丈島、三原山山麓、唐滝へのコースの入り口
唐滝の入り口も若干の駐車スペースがあります。

 

八丈島、樫立から唐滝入り口へのコースへの分岐
唐滝への分岐も過ぎます。

 

八丈島、樫立から唐滝入り口へのコースへの看板
ここが樫立から唐滝への入り口の案内板。ここまでで、だいたい4時間半から5時間くらいのコースです。距離は長いのですが、下りメインなので比較的楽に歩くことができました。

 

八丈島、樫立の富次郎商店八丈島、樫立の富次郎商店
前には、島の数少ないスーパー、富次郎商店があります。ちょっとしたお土産も低価格で売っていますのでおすすめ! ちなみに、旧富次郎商店は、現在、出入り自由の休憩コーナー(漫画喫茶のような?)となっています。

 

 

泊まった宿

八丈島ビューホテル八丈島ビューホテル
今回泊まったホテルは八丈ビューホテルというところです。
清潔でサービスもよく、感じの良いホテルでした。ただし、今年はヤスデ(ゲジゲジ)が大発生しているようで、ホテル内でも注意がありました。無害ですが、潰したりしてくれるなと(笑

 

八丈富士登山

大坂トンネルから八丈富士を眺める
三原山は10万年前の旧火山で、八丈富士は約1万年前にできた新しい火山だそうです。富士山のようにきれいな形をしていて、お鉢めぐりが楽しめます。
今回は強風の中を頑張ったのですが・・・

 

八丈富士登山口入り口
八丈富士のウォーキングマップの④の入り口。駐車スペースは少なく、ふれあい牧場から歩いても可。

 

八丈富士登山口入り口
登山道の入り口にはゲートがあります。ヤギが荒らさないためなのですが、そのヤギも今は駆除されて少ないようです。

 

八丈富士登山道の階段とスロープ
八丈富士は1280段の階段を登るとあるのですが、2013年からコンクリのスロープがつけられて、ものすごく登りやすくなっています。こんな短いコースなので、階段でもいいとは思いますが、歩きやすかったです。

 

八丈富士登山道の階段とスロープ
しばらく登っていきますと、景色が見えてきます。

 

八丈富士中腹からの景色
フェリー船の入港もみえてきました

 

八丈富士中腹の神社
登山道途中に神社のお社があります。こちらは浅間神社ではなく、漁師の神社だそうです。

 

八丈富士上部から海の眺め
黒潮の海が目の前に広がってきました。間もなくお鉢に到着

 

八丈富士お鉢から頂上
お鉢に到着。八丈富士最高峰(西山)も見えています。

 

八丈富士お鉢
お鉢は予想以上に立派で、神秘的に見えます。

 

八丈富士お鉢の稜線を頂上へ
大型の冬型気圧のため、風が強く、とりあえず頂上を目指すも・・・

 

八丈富士お鉢の稜線を戻る
やっぱり沖縄のおばぁには無理と判断。大類さん、頂上を断念して引き返します。

 

八丈富士お鉢の中へ
その代わり、風のないお鉢の中へ下っていきます。

 

八丈富士お鉢の中へ
お鉢に降りてきました

 

八丈富士お鉢の中の浅間神社
それからほどなく歩きますと、浅間神社がありました。浅間神社のご神木の前には、祈願のため住民らが持ち上げた海岸の丸いしがゴロゴロ置いてあります。

 

八丈富士お鉢の中の小穴
浅間神社のとなりに、絶景スポットがあります。実はお鉢の中に、もうひとつ小穴と呼ばれる絶壁に囲まれた穴が空いています。上から見ると、ヤマグルマの樹林がテーブルサンゴのようにみえてきれいです。

 

八丈富士の下り
お鉢に戻って、あとは海に向かって下っていきます。

 

八丈富士の下り
天使の梯子が今日もみえていました。なにか不思議な景色です。

 

八丈富士から見る天使の梯子
八丈富士からみる天使の梯子。

 

八丈島ふれあい牧場
ふれあい牧場に到着しました。すごい景色。ここでは、放牧の牛さんとは、ふれあえませんからご注意ください。ジャージ-牛乳は2014年現在、生産販売していないそうで、効率化を図って再販予定。

 

その他立ち寄った名所・温泉など

陣屋跡とふるさと村

八丈島 陣屋跡とふるさと村
ここは必見です。陣屋跡からふるさと村まで歩いて回れます。

 

みはらしの湯

八丈島 温泉みはらしの湯
島で一番みはらしのよい温泉です。雰囲気もよく、入浴料は@500円。売店などはありません。

 

裏見ヶ滝

八丈島 裏見ヶ滝
三原山南部の中之郷地区にある滝。ちょっとした遊歩道がついています。

 

くりや

八丈島 くりや八丈島 くりや
魚屋さんの食事処です。お任せ定食、絶品。

 

登龍峠

八丈島 登龍峠
展望台があり、八丈富士の姿がきれいなのですが、雨という・・・

 

帰りは、最終便で羽田へ。
2泊3日の内容盛りだくさんのひょうたん島登山旅でした。

 

参考にしたサイト

八丈島観光協会
お世話になったサイト
しいのき