九州に続き、秋田での集中豪雨がありましたが、そのタイミングで岩手の早池峰山に行っていました。多くの登山者が登る中、無難に引き返してきました。結果的に、おそらく他の登山者は大丈夫だったと思います。ですが、それは、今回は大丈夫だったということなのです。人は次も同じ行動をとるでしょう。
最近の傾向として、一点集中的な豪雨の気象が多くなっていますので、山に入る時もそれを常に警戒するように心がけなければなりません。
最近はスマートフォンが欠かせないものになっています。こと登山中のGPSや気象情報においては、瞬時に正確な情報を提供してくれるこのアイテムは何よりも重きを置いてよいかと思います。
そして、時代に合わせてか、気象も異常化し、時間が加速化していくほど、自然環境の変化も加速化しているように感じてしまいます。
今回秋田での豪雨、ちょうどお隣の岩手にいました。早池峰山・焼石岳に登る予定で花巻温泉に宿泊していたのですが、短時間豪雨は恐怖を感じます。
これでは深夜などに土砂災害特別警報が出たとしても、果たして屋外に出て避難などできるのだろうか、、、いや無理、と思ってしまいます。
ちょうど宿泊していたところが川そばだったので、夜中に何度も川の水量を確認していました。
そして、寝ている場所が河川側か山側か、避難経路などおもわず確認してしまいました。
そして、調べていたらネットからなかなか良い情報を見つけました。
こちらは、岩手県の河川情報システムという岩手県県土整備部河川課というところが提供しているサイトです。
気象庁や気象サイトのアメダスなどはアバウト過ぎるし更新が遅いのでリアルタイムの情報が欲しい時は、あまり期待できません。
それに比べてこちらのサイトは10分おきに更新しています。各観測地の雨量のみならず河川やダムのの水位がわかりますのでけっこう地形的なものまで読み取れる方なら、警戒する参考には非常によいです。
類似するサイトは各県にあるようですので、チェックしておいてもよいかもしれませんね。
とおもって調べたら、各県の水防災情報のポータルサイトというところに各県の情報サイト一覧がでていました
追記
後からわかりましたが、国土交通省の川の防災情報でアメダスと川の水位が同時に見られる便利なサイトがありました。
これはマップ上からリアルタイム情報を更新できてなかなか良いです。こちらは、スマホにも対応していますので、現地からの確認も容易です!
さて、では登山中についてはどういう風に気を付けたらよいかというと、私の場合は、もうスマホで豪雨レーダーや雨雲レーダーを見るに限ると思っています。
天気予報は明日明後日の情報としてみます。しかし、当日、登山中の気象状況は、悪い予報の場合は、実測を見て判断するに限るということです。
いわゆる天気予報:たとえそれが山の天気予報だったとしても、それは予報です。専門家ですが、人が情報をみて出した〇か×かの答えです。
間近に雨雲が迫っているのに、今朝の予報だと午後から悪くなるっていってたからまだ大丈夫♪…とはならないでしょう。
tenki.jpより
各気象サイトには雨雲のレーダーと6時間先までの予想などが見られると思います。これが気象遭難を防ぐための要かなとも思っています。
これは、本州に限りますが、山ではドコモの電波が有力です。とくにソフトバンクの通信は山間部では脆弱で使い物になりません。
キャリアを変えることには少々壁がありますが、保険に入るのと同じかそれ以上に重要事項だと思ったほうが良いかと思います。
ガイドでドコモの電波を使っていない人間がいたら、ちょっと危ないと思ってしまいます。
また放水防滴機能も必須と思います。そういう意味で防水性のないIphoneの旧シリーズなども山ではよくありません。
レーダーも長年見ていると、素人でも何となく傾向がわかってきます。
基本的に雲は西から東に流れていきますが、やはり気流が山にぶち当たって雲がわきますので、いきなり雨雲が発生することもよくあります。
また、6時間後のレーダー予測も、かなり変動することもあります。
その他、雷アラートや風の強さを予測するものなどいくつかありますので状況によって確認しておきます。
要は常に先手を打って、無難に行動すべきです。
よくありがちな、
今回はぎりぎりセーフだったね!よかったよかった♪
じゃないんですよ。
そんなぎりぎり登山を何度もやっていると、
いつかは大当たりします。
先手必勝です。
数十回くらいの登山経験で山を甘く見てはいけませんね。
自然に対する意識。畏怖の思いは絶対忘れてはいけません。
と思った今回でした。
2010年くらいから、信じられない事象が世界中で発生、そして頻繁化しています。
その傾向はまだ右肩上がりのようですから、気を付けるに越したことはありません。