八ヶ岳天狗尾根｜初級バリエーションコース

１０月上旬の素晴らしい天気の中、八ヶ岳の天狗尾根に登ってきました。
比較的やさし目の初級バリエーションルートともいえる天狗尾根ですが、美濃戸側（西）とはまったく違う景観、景色、そして人の少ない静けさを味わえる良いルートです。
といっても、体力はそれなりに必要で、今回は、ゆったりと、キレット小屋で１泊して周回します。
また来年も設定します！

一度は歩きたい！八ヶ岳　天狗尾根ルート

スタートは美しの森の駐車場。
ここから、出合小屋経由→天狗尾根にとりつき、赤岳稜線に出ます。
そこからキレットを下り、キレット小屋泊。
二日目は、ツルネの先から東稜をダイレクトに出会い小屋まで下って、美しの森に戻る周回ルートです。
体力があれば、日帰り可能。
ただ、キレット小屋泊のほうが、充実します！

美しの森から出会い小屋までのアプローチ

美しの森でトイレを済ませたら、そこから伸びる未舗装の林道をただひたすらまっすぐ歩きます。

河原にでたら、赤テープを見つけ、上流目指してゆくのですが、2019年の台風24号の爪痕がひどすぎて、荒れています。
道も河原を何度か右左に渡るのですが、テープをたよりにルートファインディングです。
暗いうちからの出発だと、けっこう迷ってロスしそうな感じですね。
出合小屋まで２時間くらいはしっかりかかります。

赤岳天狗尾根へ登る

尾根のとりつきは、出合小屋先の赤岳沢の看板を過ぎて、赤岳沢に入ります。
他の方の記録だと少し奥のほうから取りついていますが、いきなり末端から取りついても良いし、途中に取りつきやすそうな踏みあとを見つけてそこから登ってもOK。

しばらく樹林をひたすら登ると、天狗が見える岩の展望台に出ます。
そこから、しばらくまた樹林です。

キレット小屋のある縦走路が低くなってきたら、カニのハサミ岩です。
そこからが高度感のあるメインルートですね。

大きな岩のピークが出てきます。これは右側に巻きます。

大天狗岩は、目の前の大岩の一つ後に出てきます。
右にローソク岩のようなのが小天狗です。
大天狗も踏みあとから岩場を右上します。
天狗直登もできますが、懸垂下降も考慮のこと。

天狗岩を越えれば、キレットの夏道まですぐです。

キレット小屋は宿泊者の少ない静かな小屋です。
本沢温泉系列で、小さな小屋ですが、快適です。
ただし、水場が数分下ったところにしかありません。１０月は涸れていました。

ツルネ東稜の下り

キレット小屋から権現岳方向に向かい、展望の良い岩場のピークにでたら、そこがツルネです。
東側に延びる尾根の登山道を進むと、ツルネ東稜の分岐があります。
立派な看板がたててあり、見失うことはありません。

しかし、そこからは明瞭な踏みあととなり、いきなり急な下りです。
ヘルメットはあったほうがよさそうです。
時折、ルートを見失いそうな場所がありますので、テープを確認しながら下ります。
クサリやフィックスなどはありません。
天気が悪い時や、ルートが濡れていれば、かなり気を付けたほうがいいでしょう。