飯士山の負欠岩コースが面白い|湯沢のあの山

飯士山,負欠岩,

新潟の湯沢温泉に入ると、ひときわ目立つ尖った山が見えます。低山ながら、凛々しい姿は、飯士山(いいじさん1111.8m)です。
この山、岩原スキー場の斜面になっていて、裏手は舞子スキー場です。なのに、湯沢温泉側からみると、正面にきれいなスラブがあるじゃありませんか!



スラブ横のやせ尾根の急登をつなぐ飯士山・負欠岩コースを回る

飯士山,負欠岩,
今回、巻機山のついで的に飯士山に登りました。が、けっこう難路で楽しめました。飯士山の登山コースは、舞子側と岩原スキー場からが一般的でして、負欠岩コースは地形図にも載っていません。
山の中腹のスラブ斜面(負欠スラブ)にそそり立つ負欠岩にはクライミングルートが数本、それから、負欠スラブ(スラブ状の斜面の岩場)は易し目のマルチルートがあるようです。おそらく、この負欠岩の登山道は、岩場利用者のアクセスだったものを一般道化したのではないかと思います。登山道はアプローチ道的に細く悪路で、いわゆるハイキングコースとは言えませんが、各所にはフィックスロープが張られていて、迷うこともないでしょう。
ただ、負欠岩上部の岩場(ロープあり)が、濡れていると非常にいやらしいので、雨の日や雨あがり時には注意したい。とくに初心者の場合はロープ確保があったほうがいいと思います。

 

負欠岩ルートのアクセス&コース

飯士山,負欠岩,
ピンク線の道路は舗装済みで、登山口より少し先のテニスコート跡地に車が数台駐車できる。トイレなどはないので、下で済ませておく
赤線は負欠岩コースで、登り専用といっていい。下りは青線の尾根コースを下る。こちらも急だが、まだ歩きやすく、日当たりもよいので乾きも早いもよう。

 

飯士山,負欠岩,
車道の林道入口にクサリが張ってあるが鍵はないので、外して通過できる。駐車場はテニスコート跡に数台

 

飯士山,負欠岩,
すこし下ると登山口がある。この時点でかなり登山道が濡れていると上部も濡れている可能性が高い。
草刈りをしていて登山道は整備されている。

 

飯士山,負欠岩,
オサバグサの多い林道を15-20分ほどで負欠岩コースと尾根コースの分岐。左へ。

 

飯士山,負欠岩,
さらに枯れ沢を詰めていくと標高750m付近でやせ尾根に出る。視界が開けてきたら、目の前に負欠岩とスラブ斜面が見えてくる。

 

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負欠岩にはボルトが打たれていて、フリールートが数本ある。シューズ・ロープ類があれば岩の上にも登れる。

 

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負欠スラブは200-300mほどの長さで、クライミングとしては斜面が緩いので易し目のマルチピッチが楽しめる模様。岩は比較的安定している。

 

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負欠岩の上部にロープのかかった岩斜面がある。岩が乾いているとそうでもないが、濡れていると、けっこう怖いかも。

 

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スラブ上部のピークに出ると、頂上までは10分ほど。ピークからの眺めはよい。

 

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飯士山山頂。舞子側・岩原側も見晴らしがよい。

 

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下りはピークに戻って尾根コースを下る。固定ロープが要所に張ってあり、比較的歩きやすいが、悪天時は無理せず別コースを下ったほうがいいかもしれない。
尾根を下ると、谷をトラバースして、先程の負欠岩コースとの分岐に戻ってくる。

 

 

コースタイム:往復4-6時間程度