八ヶ岳 天狗岳と天狗の森に学ぶ脳トレ歩き

八ヶ岳,天狗岳,天狗の庭,6月,脳トレ

梅雨の中休みの週末。今年で7△歳を迎えた方と、八ヶ岳天狗岳へ登りました。
すっきりと見渡せる展望と野鳥の声が響く天狗の庭の再発見。
森が教えてくれた脳トレーニングの方法とは。



八ヶ岳の天狗岳のリクエストがあり、
「梅雨なので、天気を見て出発しましょう」という条件で、今週末を設定。
この土砂振り後の展開とは思えないくらい、願っても無い好天に恵まれました。
黒百合平へは、いくつかルートがありますが、今回は、西側の渋ノ湯からのルートで登ります。
クロユリ平へは樹林の森・尾根までの急坂を登ると、緩やかな尾根道~小川をさかのぼる谷→黒百合ヒュッテ、です。
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雨の日は、石がゴロゴロしていて、やや歩きにくいコースですが、上部は、道の補修がされて助かります。
ヒュッテは、この日、梅雨期一番の入りではないかというくらいの宿泊者で賑わいました。
イメージとしては、中高年のシブメのリピーターが多い小屋だったんですが、ココも今や若い人ばかりになってきました。
テントも多いですね。ソロテンも多い。
宿の朝食は朝5時半…
我々はカメさんペースなので、4時過ぎに出発
三度のメシよりも、この日しかない天狗岳優先です。
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日の出があたる天狗岳(中山峠付近)

 

天狗岳というよりも、黒百合平から天狗岳の間の表情が好きです。
天狗の庭、などつけられている山岳地形は、一瞬北海道のトムラウシあたりの空間に感じました。
岩がゴロゴロとしてて、比較的歩きにくい道ですが、休憩を何度もとりながら、ゆっくり移動していきます。
こんなところだったかな?という思いで歩いてまして、朝も早かったことから、野鳥の鳴き声も響き、そよ風も気持ちよく、ペースもハイパーゆっくりで、癒しの登山でした。

 

今回は、下山までに9時間をかけて降りてきたわけですが、高齢の方でもペースを落とせば、ガイドツアーでは、安心して「登る」ことができます。
私はおかげさまで、森に集中することができました♪
ほとんど、最近は、山登り再発見、ばかりなのですが、
今回の再発見は、脳トレです。

 

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西天狗とお月

山で学ぶ、意識を全体に集中するための遊び方。

黒百合に来て思ったことは、山の楽しみ方も多様化してるなぁということです。
モクモクと登る人は少なく、それぞれ楽しみながらという印象です。
そしてそれは、山にリピートするためのとても大切なことだと思います。
それと同時に、リセットもされていることでしょう。
そして、もう少し求めれば、山が教えてくれることはリセットだけではないはずです。
ということで、山でやれる脳トレ遊びを紹介したいと思います。
やることは簡単です。
思考を消すこと
でもこれが、やるとできないのですよね。
30秒でいいから思考を停止してみてください。
止まってれば、かなりいい感じです。
だいたいできないのではないでしょうか。
わからない?
そもそも、思考、自体に気がついてないこともあるかも。。
認識としまして、「思考」は「私」ではない、ということです。
わかりやすく言えば「わたしの」です。
この説明をすると長くなるので割愛。
思考を止めるには意識を集中するのがいいと思うのですが、
それはなかなか難しいです。時間も必要です。
で、登山中にやるのは、実に有効とおもえます。
こういったことをやるのは、片手間にはできませんので、時間を割かなければならないのですが、登山中ならいやおうが無しです。しかも楽しい。
やり方も簡単です。
耳を傾ける
それだけです。
ただし、浮かんでくる思いに注視せずに、聞こえてくる音をすべて拾うのです。
鳥の声、足の音、風の音、水の音…
そんなのいつも聞いている、といわずに、もっと注視(聴)してみます。
数羽の鳥の声が無数に重なって鳴いています。
よく聞くと、鳥の種類と鳴く位置が、脳内の3Dのあちこちで響きます。同じ鳥でも鳴き方や音階がビミョウに違うので、鳴いているのが「誰」なのかもわかります。
そこに足音や川のせせらぎも重なります。
よく聞くと、川のせせらぎというのは、歩くと音が変化します。それによって、せせらぎは、水が段差を得て流れ込む場所で発生する音が重なった集合音というのがわかります。(ドボドボ・チョロヨロ)ひとつひとつの水の波動音が、耳の鼓膜で一点に交わってせせらぎ音を作っているのです。
足音には、があって、ビブラム(ゴム)が踏むマテリアルの状態(岩質・土の固さ・根っこの太さや木道の湿り気具合・接地面積などなど)によってあらゆる音が混ざっているというのもわかります。それは、不快ではありませんが、唯一人工的に出される音なので、遠くからでも聞き取りやすいものです。
風は見えませんが、木々が揺れる音を聞いて、その動き、遠さ、早さ、どこに向かっているのか、どのくらいの量(?)の動きなのか、見えてきます。
一つ一つに注視していって、最終的に全体を聞く感じです。
全体をききつつも、すべての音を拾っています。
思考が生まれたら、それを客観視して(気づいて)また音に注視します。

 

ちょっとやってみたくなりましたかな?
これは、とくに単独とか少人数がいいでしょう。
おしゃべりしてはできませんから。
この効果のほどは、なんともいえませんが、最低でも五感が冴えてくるのではと思います。
私も現在進行形です。
※勝手にいっていることですので、理論的にどうかというようなことは管理しかねますのでご了承ください。
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