すっきりしない天気が続いていますが、剱岳に登ってきました。天気は前線停滞でこのあとずっと悪い予報。滑り込みセーフの一日をたのしみました。
今回は曇り予報でしたが、当日上空は晴れ、雲海となっていました。
山はこれがあるから分からない。
天気さえよければ、爽快な岩稜を楽しく登り降りできますね。
結論からいうと、雨では登りません。
通常の登山であれば、雨でも歩くことはありますが、剱岳の場合は岩場が主なので、雨のコンディションでは厳しいしリスクもあがります。
では、曇りのときはどうでしょう?あるいは霧がかっていて雨は降っていなくても岩が濡れているとか、降ってはいるけど数時間後に天候が回復する見通しだとか、またその逆で下り坂だとか…
こういうのが判断が難しいところです。
「雨がふったら登らなければいい」
とは言えますが、現場では、そんなにいつもメリハリ(晴雨)ハッキリとした天気ばかりではないんですね。
これはけっこう難しいですね。
とくに夏の天気は、天気予報ですらあいまいです。
とくに最近の気象協会などの予報を見ていますと、週間天気などは、ほぼC判定(Cは変わる可能性が大)。
頼るのはやっぱり自分のカンなのかなぁ・・
まず明らかに雨の予報が高ければ、ツアーを中止していますが、それ以外では、剱岳の場合に限っては、登頂できています。
これはラッキーなんでしょうけど・・
あるときなどは、3日間日程で、登頂する予定の中日が1日中雨で、剱山荘で缶詰状態、翌朝に雨が上がって奇跡的に登頂できたということもありました。
今回は、最終日が雨、下山後に温泉に入っていたら、イケイケ風の若者が剱岳テント泊で雨のため敗退してきた、と笑っていましたが、なかなか潔い撤退だと思います。
我々の目的は山に登るためなのでしょうか?それとも山登りを味わうことなのでしょうか?