御嶽山と百草丸

 

百草丸ってご存知でしょうか?

 

そう、長野・御嶽山のあたりにいくと、お土産屋にも売っている、
あれです。


百草丸VS百草丸 

KGは、もう何年も百草丸を愛用しています。
FRISK噛むくらいなら百草丸噛みます(ガリッ・・・ペッ→水クレ-!
お山のお供なんです。
もともと胃腸が弱いので、体調が崩れるときは、
お腹もやられますorz
たいてい油っこい食後なんかに、飲んでいます。
市販の胃腸薬なんかと違い、気軽に飲めます。
まぁエビオスか百草丸ですね、今は。

 

それはいいとして、
今回飲んでるのが、日野百草丸(日野製薬
いままでは、御嶽百草丸(長野県製薬
ん?2種類あるの?
…しらんかった。。

 

知らずにアマゾンで買ってたのが、
国産キハダを使った限定品というのでしたが、
いつの間にか瓶が空いてまして、、、
知らずに飲んだヨメさんが、
「なんか、即効で効いたんだけど!なにこれ?」(オイオイ^^;
でも、確かに、なんか味も違う!
なんだこの苦味は!
良薬口に苦し
効きそうです。
気になって調べて見ました♪

 

百草丸ってのは、百草という生薬が始まりのようです。
大昔はもっとたくさんのものが入っていた(百草)といいます。
大峰を開山した役行者が伝えたとされている陀羅尼助(ダラニスケ)が、
修行僧によって大峯から御嶽に伝わったとも言われています
広まったのはそのさらに後で、
1700年代にはいってから、
覚明行者と普寛行者により御嶽山参り(六根清浄)が大衆化してからのようです。

 

百草丸には、おもにキハダ(皮むくと黄色いあの木)を生薬にしたオオバクエキスをメインに
ビャクジュツ、ゲンノショウコといった山野草がブレンドしてあります。
そしてダラニスケ!
そう、先日いってきた、大峰山で確かにみた!
やたらと、「だらにすけ」って文字が(銘酒だらにすけ・銘菓だらにすけ饅頭)
聞くと、薬だといわれて、ナーンダって
そのときは思っていました。

 

【陀羅尼助】
調べますと、やっぱりオオバクが主にブレンドされています(だらにすけの吉野勝造
そして日野百草丸とおなじガジュツもIN

陀羅尼助!
試してますが、これもかなりいいです。こちらは、大峰の天川村のあちこちで製造されていますが、私が使っているのは@30粒飲むタイプ。オオバコ(オオバクエキス)が主で、そのほかガジュツ(ウコンみたいなの)とゲンノショウコというシンプルな内容。

 

 

【御嶽】のほうがなんだか元祖なように思いましたが、

 

【日野】もそのような感じですね。(ドッチデモヨイ

で、日野百草丸、
こちらには、オオバクの分量が少ない分、
だらにすけと同じガジュツがブレンドされていました。
ガジュツは、屋久島にいくと有名ですが、
ウコンみたいなやつです。
確かに、日野百草丸の味は
ガジュツの苦味だ♪

 

なるほどー山岳信仰と薬がつながりました。

 

ちなみに、これら、私は漢方だとてっきり思っていたのですが
「民間薬」なのですね。

民間薬と漢方薬の違い

 

民間薬
民間薬の多くは生薬を単品で用いますが、何種類か組み合わせて丸剤等にして使われるものもあります。働きは穏やかですが、どなたでも手軽に服用することができるという利点があります。

 

漢方薬
ひとりひとりの体質・状態などによって決まる「証」に合わせて、生薬を何種類か組み合わせて作られるもので、合えば体になじみやすいのですが、その反面、合わないものを服用した場合、効き目がない、副作用が出るといった場合もあります。
日野百草丸本舗

 

百草丸のマークと歴史

日野百草丸のロゴ

 

これは百草丸のマークです。
山丸三マークというらしいですが、
本当は歴史の中に刻まれたものなんですね。
【日野】が【御嶽】に商標登録として訴えられたところ、
「この係争の中で普寛行者のご加護としか思えない様々な不思議な現象がありました。このお蔭で公のものとする和解にこぎつけられたものと感謝しています。公のものとなるように取り戻したことを普寛行者は喜んでおられると存じます。」
とありました。
不思議な現象が気になりますw

 

マークの意味ですが、
山は当然御嶽山
丸は宇宙を意味し、
三本線は
中心が大日如来
上が不動明王
下が摩利支天
とのこと、そして、
不動明王と摩利支天は大日如来の化身(三位一体)
大日如来とは、御嶽山座王権現三十八座の中の日の権現であり、
日の権現は少彦名命(すくなひこのみこと)を主神とする7座を習合し…らしい。
でた少彦名命!
先日いった大神神社の境内にも
少彦名命の社がありました。
そして、大神神社の主祭神は、
大己貴命(おおなむちのみこと)でしたが、
なんと、御嶽山はこの二神が祭ってあるそうです。

 

少彦名命は、小人神で、
おとぎ草子や一寸法師のルーツともなった神様(古事記
そして、薬の神様→その本位が薬師如来とされる。
また、お酒の神様。
「酒は百薬の長」つながり?!
そいえば、大神境内の少彦社には、
大手酒造メーカーはじめ、寄贈がすごかったです。

 

そして、大己貴命は
別名、大国主命(おおくにぬしのみこと)
そう、出雲大社の神様で、因幡の白兎の主人公です(古事記)
国作りの神様で→護国豊穣→商売繁盛
また、仏教神・大黒天との同音が融合し、
「ダイコクさま」と呼ばれ、
七福神の一神、大黒様と同一視されるようになってるそうです。

 

豆知識として、
大国主命を主際とするのは、
出雲大社・大神神社のほか、大宮の氷川神社など
少彦名命は、
大神神社・温泉神社・御嶽神社・酒列磯前神社など、、、希少

 

うーん
御嶽山、久しぶりにいってみたくなりましたねぇ♪