お盆休み前半。剱岳の源次郎尾根をガイドいたしました。
このコースはバリエーションルートの登竜門ともいえる超1級の好ルートで、夏も春も絶対オススメです。KGのガイドツアーでは、2名定員のコースです。
この日、雲ひとつないすばらしい天気と、源次郎尾根を貸切状態の最高の登攀を楽しませていただきました。
※2016/8/17 源次郎尾根 ガイドツアー募集中!
初日は剣沢小屋まで。実は、帰省ラッシュ本格化する前の日の金曜日から出発したので、とてもスムーズに行動できました。余裕を持って立山のすばらしい景色を堪能!
雷鳥沢も剣沢もまだまだ花まっさかり!チングルマやバイケイソウの白い花が一面に敷き詰められています。ことしは、とくにバイケイソウの当たり年のようで、たくさんたくさん咲いていました。
翌朝、4時には小屋を出発。剣沢を降りて、源次郎尾根の取り付まで雪渓を下ります。
途中には雷鳥親子やオコジョとおもわしき動物が、夜明け前に行動している姿を目にしました。
平蔵谷の雪渓の先が取り付きです。ここから、Ⅰ峰を目指します。
はじめは急登です。涸れたルンゼ(やせ谷)を詰めていきます。ガラガラ石が多く、落石に注意が必要です。
リッジに出ると、Ⅰ峰のフェースが姿を見せます。
ココから先は、高度感を味わいながら、快適な登りです。
Ⅰ峰頂上からは、Ⅱ峰、そして剱岳本峰を見上げます。
お隣、八ツ峰のリッジがズラリ。Ⅵ峰フェースに2・3パーティー取り付いているのが見えました。八ツ峰は来年企画します!
Ⅱ峰に到着すると、お楽しみの「30m懸垂下降」です。
この時間帯、ありえないんですが、我々だけだったので、時間待ちもなし!悠々!!
盆休みを1日ずらした設定が活きてます!
あとはザレを数十分詰めると、剱岳山頂の「この先源次郎尾根危険!」の看板の上にピョッコリとでます。
剣沢からちょうど6時間。感動もひとしおです。
下山はノーマルルートを下ります。
じつは事故が多いのは前剣の大岩周辺です。気を抜かないように降ります。
そして、実は実は、剣沢小屋には生ビールがないので、今シーズンリニューアルオープンしたばかりの剣山荘に立ち寄りました♪
やっぱ生でしょう★
帰りは酔いを醒ましてから帰りましょう(笑
最終日は帰るだけでしたが、せっかくなので別山北尾根を登り、ついでに1本クライミングを楽しんでいくことに!
憧れの剱岳をバックに、高度感のある別山の岩場は気持ちがいい!!
ホントに充実した3日間でした。
剱岳最高峰に突き上げるのが源次郎尾根