黄葉の鳳凰三山を縦走しました。強烈な冬型の低気圧が通過するのがわかっていての今回の日程。
沖縄山歩クラブからの10名(おじぃ&おばぁ様方)のツアーでしたが、案内する身としましては、出発前から気が気ではなかったことは言うまでもありません。
1日目:芦安温泉(タクシー)夜叉神登山口…夜叉神峠…杖立峠…苺平…南御室小屋
2日目:…薬師小屋…薬師岳…観音岳…赤抜沢の頭…地蔵岳(賽の河原)…鳳凰小屋
3日目…燕頭山(つばくろ)…御座石鉱泉
低気圧は登山初日から2日目に通過がわかっていました。
羽田空港から芦安温泉に到着する前に、甲府のスポーツ店に寄ってもらい、とにかくグローブやら帽子など防寒で足りないものを買い揃えてもらいました。
低気圧でなくても、この時期の雨はかなり冷たくて、低体温の可能性も考えられます。
低気圧の通過が夜中だったのがこの後の展開を変えてくれました。
初日の南御室小屋までは、曇り後小雨でした。登山道は、夜叉神峠以外はほぼ樹林帯に囲まれ、視界もよくありません。
鳳凰三山は、まさに、薬師岳から地蔵岳の三山の間がパノラマコースとなっています。
低気圧通過後、南御室小屋にしばらく待機もありだとおもっていましたが、朝、青空が見えたため、30分遅れで出発できました。
薬師岳に到着するころには、概ねガスはなくなり、観音岳ではほぼ快晴となっていました。
風が強いことは予想していたのですが、北岳の壁のおかげか、思ったほどでもなく、快適でした。
そして、この天気のために、枝葉もたくさん落ちたようですが、登山者もさっぱりいなくて、もったいないくらいのパノラマ登山をたのしめました。
芦安温泉で一緒だった別のグループは、薬師小屋に泊まって1泊で抜ける予定でしたが、強風のため?時間切れで戻ってきました。
ほんの数時間の差ですが、「待機する時間がない」日程のツアーはなかなか難しいです。(通常、鳳凰は1泊が多いと思います)
今回は、鳳凰小屋泊まりでしたので、メインの縦走日はかなりのんびりと歩けました。
北岳方面を見ると、この時期で上部の黄葉は終わっていますが、絵的には、中腹が黄葉している姿はきれいですし、10月に入ってからもかなり楽しめます。
地蔵岳をバックに
黄葉する観音岳斜面と白峰三山