古き良きレトロXフリース|ジャケットとベスト

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今回は、アルパイン用ではないのですが、パタゴニアの最も代表的なフリースジャケット、レトロXとロスガトスを紹介します。
いやぁ、このモコモコ感がたまりません!日常用に!ちょっとカジュアルで暖かいです。
ロスガトスのフリースジャケット&ベストも追記しています!



いつまでも愛されるパタゴニア レトロX

パタゴニアフリースの中でも、従来の素材であるシンチラを採用した古き良きフリースジャケットがレトロXです。
すでにシンチラフリースの多くは、新しい素材のポリエステルに変わっており、シンチラの良さを求めて、パタゴニアのヘビーユーザーはレトロXを求めます。

 

クラシックレトロXのジャケットとカーディガンの違い

※2016年現在、カーディガンは生産していません。
さて、レトロXには、現在、3種類のラインナップがあります。
一つはベスト(後述)、そして、ジャケットカーディガンです。
カーディガンというと、なにかジャケットの下にでも着るようなイメージですが、レトロXカーディガンも見るからにジャケットでして、むしろカーディガンのほうが、ジャケットよりも暖かかったりします。

 

クラシックレトロXジャケットは7.5オンスという厚めのシンチラフリースをアウター生地として採用し、内側に通気性のあるメッシュ、そして、その間に防風素材をサンドイッチで張り合わせてあります。
そして、デザインはシンプルですが、動きやすさを考慮した縫い合わせが見られます。
重量671g これでお値段30780円
一方、レトロXカーディガンのほうは、さらに分厚い11オンスのシンチラフリースに、防風性のあるナイロンを内側に採用しています。(レディースはフード付)
重量785g お値段23065円

 

あれ? なぜカーディガンのほうが暖かくてボリュームがあるのにリーズナブル?

 

違いを表にまとめてみましょう

クラシックレトロXジャケット(Ms) クラシックレトロXカーディガン(Ms)
外側 シンチラ 7.5オンス 6mm厚 外側 チンチラ 11オンス 13mm厚
中間層 防風バリアラミネート 中間層 なし
内側 吸湿発散性メッシュ 内側 防風性ナイロン
デザイン 動きを考慮したデザイン デザイン コスパが高いシンプルなデザイン
重量 671g 重量 785g

 
定価 ¥30780

 
定価 ¥26460

 

この違いは、私の独断の憶測で申し訳ないのですが、説明します。
生地の厚さはたしかにレトロXカーディガンのほうが厚くて、保温があるのですが、ジャケットのほうは、防風バリアがメッシュとフリースの間に挟まった3層構造なんですね。これ、ゴアテックスなどのハードシェルと同じで、2層よりも3層のほうが手間とコストがかかるんですね。
しかも、カーディガンには極力縫い目・継ぎ目がありませんが、レトロXジャケットには立体裁断の縫い目があります。ここで、より多くの生地ロスもでます。
なので、カーディガンのほうがコスパが高いわけです。

 

レトロⅩの選び方は「動きのジャケット」「静かなカーディガン」なのだ!

では、ジャケットが微妙というわけではなく、これは、完全に「動き」を意識しています。
通気性の裏メッシュで、しっかりとした防風バリアを持ったレトロXジャケットは、より厳しい自然環境を考慮しています。風が強くてもしっかりと体温を逃がさないようにデザインもあるのです。そして、そのような環境下では、当然体を動かすことを考慮しているので、デザイン、発汗性も重要になってきます。
一方、レトロXカーディガンは、よりカジュアルです。裏地がナイロンで、脱ぎ着しやすく、さほど汗をかかない状況で活躍します。夜景鑑賞だとか、星空観察、なんてときはコレです。

 

といっても、両方とも、最先端のスポーツジャケットではないので、あくまでもタウン着からキャンプなどのライトアウトドアが主となります。

 

新たな定番フリース|ロスガトスジャケット・フーディ

レトロx同様にモコモコ感が見ただけで暖かくなるフリースがロスガトスです。
ロスガトスにはジャケットとベストがラインナップされています。8.6オンスの分厚いハイパイルのフリースですが、レトロⅩとの大きな違いは、両脇から腕下にかけて通気性のある薄でのフリースを配したハイブリッドデザインであることです。
フォルムもテクニカルジャケットらしくなっていますね。真冬の通勤やアウトドアキャンプなど動きのある状況で快適といっていいでしょう。

 

山でも使えるレトロXベストとロスガトスベスト

ところが、ベスト、となるとちょっと一転します。
基本構造はクラシックレトロXジャケットやロスガトスジャケットと同じで、そのベストバージョンということです。
しかし、ベストという構造上、十分にフィールドで機能してくれます。
とくに厳冬期から風の強い場所(時期)では、このベストがかなり重宝するでしょう。
実際に、同レベルの保温機能フリースジャケットとしてのR3やR4にはベストがないため、このレトロXベスト、もしくはロスガトス ベストがその代わり、といったところでしょうか。
レトロⅩベストのほうが防風性を備えていて、ロスガトスベストのほうはやや軽く通気性のハイブリッド構造。
ロスガトスというのは、ハイパイルのポリエステル・フリースに薄手のマイクロフリースを脇などに配したハイブリッド構造で真冬の行動時は威力を発揮しますが、保温力でいえば断然レトロXです。
レトロⅩベストはレギュラーフィット、ロスガトスベストはスリムフィットです。