まだ夏なのですが、今年の冬季用にハードシェルパンツ、パタゴニアのトリオレットパンツを新調いたしましたので紹介します。同時に、超軽量ハードシェルパンツのレフュジティブパンツも検討比較してみます! 実は、昨シーズンからトリオレット待ちしていました(笑)
雪山用のハードシェルパンツの最近の傾向としては、薄型、軽量化が進んでいます。
私も、昨年はゴアのアクティブシェルを採用したリーシュレスパンツを使っていましたが、快適でした。
今期は、リーシュレスにかわって、レフュジティブパンツが登場しました!
これは、ゴアテックスのCニットという裏地がパイル状に起毛された吸収性の高い素材を採用しています。
私は、レフュジティブジャケットを使っていますが、もうソフトシェルのような着心地で、快適そのものです。
とまぁ、確かに薄型のパンツ・ジャケットは快適そのものなんですが…
しかし、それでも、ノーマルゴア(3層)の元祖ジャケットがあるのは、それが欲しい状況がある、ということも確かなのです。
トリオレットは上記のアイテムよりも分厚く重い生地になっています。
トリオレットパンツ(Ms) | レフュジティブパンツ(Ms) |
---|---|
メイン素材:ゴアテックス3層 | メイン素材:ゴアテックスCニット(3層透湿大) |
重量:635g | 重量:450g |
メイン生地4.8オンス 75デニール | メイン生地:4オンス40デニール |
フルレングスのサイドジッパー | ベンチレーションジッパー |
価格:48060円 | 価格:58320円 |
参考までに、比較してみました。
で、トリオレットの特長としては、厚めのゴアテックス生地を採用して、強度と防寒性をだしていることです。
いきなり冬の富士山に登りたいという人も最近は多いかもしれませんが、そんなときは、まさにトリオレットがふさわしいでしょう。
私も寒がりですので、厳冬期の八ヶ岳などでは、厚めのハードシェルパンツは心強いです。
こういう元祖ハードシェルパンツには、元祖的な特長があります。
それが、フルレングスのサイドジッパーです。
朝一、-20度の寒い出だしでスタートしたものの、昼前から無風快晴のカンカン照り、なんていうシチュエーションの場合、フルレングスジッパーであれば、ハードシェルパンツをアイゼン装着のまま脱ぐことができます。
トリオレットパンツの場合、足元側からジッパーを腰までオープンすると外れます。
フルーオープンになるパンツの場合は、骨折などのトラブル時でも、パンツを破いたりしなくても良いというのもメリットではないでしょうか。
どうせなら2着もっていたほうがいいわけですが、雪山をはじめるにあたってはそうもいきません。
トレンドとしては薄型軽量のレフュジティブですが、入門にはトリオレットパンツをおすすめします。
とくに寒さが気になるような人、汗かきの人にはトリオレットです。
トリオレットのほうが分厚いので、暖かい(暑い)のは確かですが、春山などでは、サイドジッパーをあけまくってベンチレーションができます。
レフュジティブの場合、ベンチレーションはるものの、Cニットの透湿性をメインに軽量化していますので、ジッパー開口部が限定的です。
汗だくになって登る春の槍沢などは、サイドジッパーあけまくるか、パンツを脱ぎたいところですね。
また、4月以降ですと、パンツは2レイヤーにしたりします。つまり、ハードシェルの下はタイツです。通常のズボンを履かないわけです。これのほうが足上げも楽だし、暑すぎないで快適です。
ただ、ハードシェルが薄いと、ちょっと不安な場合もあります。で、やはりパンツを履いていったりしますが、そもそもトリオレットならその心配も低いのではないでしょうか。
ウエストにはダブルボタンとベルトループがついていますが、内側に極太のジッパーが両腰についていて、ベルト無しでウエスト調整できます。背中側はすこし深めにデザインされていて、ジャケットとのジョイントループもついています。
裾のインナーゲイターは浅め。シンプルなつくりになっています。エッジガードもひかくてき短いです。