スマートソフトシェル|サイマルアルパインパンツ

パタゴニアのクライミングパンツのサイマルアルパインパンツ

パタゴニアのアルパインクライミングパンツの登場です。ソフトシェルのアルパイン用パンツとしては、アルパインガイドパンツやシンプルガイドパンツといったド定番のウェアがあるというのに、この期に及んで何が出たというのでしょうか。チェックしてみました。



考え抜かれたデザイン|サイマル・アルパイン・パンツ

サイマル・アルパイン・パンツは、アルパインクライマー向けにデザインされています。
生地は薄くて、スリムフィットのデザインのため、かなり軽量です。
それに加え、2方向ストレッチで足上げやねじれなどの動きも考慮されています。
パタゴニアのクライミングパンツのサイマルアルパインパンツ
ひときわ目を引くのはウエストのデザインです。
フロントジッパーは上下どちらでも開き、ベルトループがテープナイロンになっています。

ウェスト調整が自在なバックルボタン

それからちょっと説明しにくいのですが、ボタンの紐が調節バックルの役目をしていて、サイドから出ているナイロンを引っ張って、ウェスト幅を調節可能となっているため、ハーネス装着時などにベルトが不要となっています。
ウエストのデザインも腰にフィットするように太めにあしらわれています。
パタゴニアのクライミングパンツのサイマルアルパインパンツ
裾には目立たないようにドローコードが付いて、ワンハンドで絞ることが出来ます。

 

ソフトシェルパンツ|シンプルガイドVSサイマルアルパイン

クライミングパンツのシンプルガイドパンツとサイマルアルパインパンツ
さて、それでは、同格ともいえるシンプルガイドとの違いを見てみましょう。
まずは重量を確認します。実際に計ってみました。
クライミングパンツのサイマルアルパインパンツの重量 クライミングパンツのシンプルガイドパンツの重量
左がサイマルアルパインパンツで335g。
右がシンプルガイドパンツで383g
生地は前者5.2オンス、後者6.2オンスということで、サイマルのほうが生地が少し薄くなっています。
表面は、シンプルガイドよりもややツルっとした感じ(でもツルツルではない)で防風性と撥水性がより期待できそうです。
パタゴニアのクライミングパンツのサイマルアルパインパンツ
ポケットについても違いがあります。サイマルアルパインパンツは、膝のポケットは半立体となっていて、カメラやGPSなどの若干厚みのある小物も放り込みやすいようにデザインされています。
ウェストのハンドウォーマーポケットは、シンプルガイドパンツは、ジッパーがむき出しなのに対して、サイマルアルパインパンツは、ウインドフラップがついています。より、風対策がなされている証拠です。

 

ここから追記です

シンプルガイドより使いやすい|着用感レビュー

すでに月日がだいぶんたちましてレビューが遅くなりましたが、かなり使う頻度が高いです。
シンプルガイドなどの別のソフトシェルパンツも使っていますが、春・秋をメインに、オールシーズン使っています。
サイマルアルパインパンツは、ベルト無しで着用できる使い安さ、そしてスリムフィットにもかかわらず、快適な足上げであり、必然的に多用しています。生地の厚みは若干シンプルガイドよりも厚めですが、ゴワゴワしていなくて、春先のちょっと肌寒い時期にも安心です。
真夏はちょっと暑いですけど、アルプス縦走ならちょうどよい感じです!