長野県の北相木村と南相木村というところにまたがる、御座山(おぐらやま)に登ってきました。北西稜からのバリエーションは、しびれますね!!
ここ最近西上州にむかっていますと、長野から群馬に抜ける手前、ブドウ峠に入る前に、ひときわ目立つ山が見えます。
形がどっしりとしていて岩山とわかるのですが、これが御座山です。おぐらやまって読みも初めて知りました。
そして、長野県なんですが、西上州の最高峰ということらしいです。
そのうち、犬か子供でも連れていくかな、っておもっていたのですが、地形図を見ると。
この尾根は岩山っぽくておもしろそうかも。
それで、御座山・北西稜で検索してみますと2件ほど過去のブログ記事をみつけました。
なるほどぉ、たのしそう♪
ということで、北西稜にいってみました。
北相木村の集落・山口というところから、登山口へ向かう看板がでています。
御座山には3カ所ほど登山口があるようですが、山口登山口はかなりマイナーなようです。
※アクセスルートは最後に掲載しています。
道路が未舗装になって少し進んだところに駐車スペース2台ほど。
登山口とは名ばかりで、整備もなく、トイレも何もありません。
登山道はこの分岐する枝分かれした林道を上がっていきます。
他者さんの北西稜の記録を見ると、だいたい、登山道を標高1900mくらいまで詰めてそこから岩場にとりついています。
でもそれって、藪岩派的にはだめよね!
山にも申し訳ない(なんか親父になってきたって自覚した瞬間(笑)
ちゃんと北西稜っていうのだから下から登ろうや!
とは思ったものの、もうシーズンオフの初夏で、この草ボウボウの林道を見ると凹みます。
登山口より先につづく林道をそのまま進み、川を渡った先、のり面の手前から測量の踏みあとのようなところを登って稜線を詰めることにします。
草ボウボウだった林道と違い、林床はけっこう歩きやすいです。
いったん横切る林道と出合います。
さらに尾根を進みます。
岩場にさしかかり、展望がひらけてきました。
1602mの第一岩峰へ出ます。
御座山見えてきました!
なんとここには祠がありました。
まさか、、、北西稜って修験道!?
下りは四角い岩のところからまっすぐ降りられます。
そこからしばらく進むと、シャクナゲと針葉樹の大藪になります。
これは…いままでにない藪漕ぎ♪
残念ながら踏みあとがあるのでしっかりトレースしていけば問題ありません。
枝、きをつけてね。
サングラス必携
サルノコシカケかな。けっこう大きい
ちょっと大きめのフン。時間経ってるし、恐れることはない!
シャクナゲがきれいです。
ようやく、北西稜の岩稜とりつきに到着。
マジこれ登るのか・・・
核心は出だしの1~2ピッチだったのですが、そもそも私ソロなので、ピッチとか関係なく、上がれば上がるほど怖さ倍増なわけです(泣
補足として、カム(#1~4)があると重宝しそうです。
岩のグレードは3級に部分4級くらいなものなのでしょうが、いかんせん登られてないようで、どいつもこいつも岩が浮いています。フリーのマルチルートなんかと同じと思うとえらい目にあいますね。
岩自体はチャートのようですが、風化していてもろいです。手足ともに確実に確認しながら登ります。
登り方は、なるべくホールドは引かずに押して登っていきます。
急傾斜のセクションが終わると、岩稜帯は概ねなだらかになってきます。
よかったー><
もうこの数年で一番怖い思いをしました…
ピークを越え、さらにピークを越えていきます。
すると、やっと本当の山頂が見えてきます。
おや!? 比較的新しいアンカー。見ると下にフリールートのボルトが打たれていました。
フリールートですね。マルチかな。1本しかないし。にしても、この傾斜だと11以上ありそうなんだけどね。
シークレットっぽいですね。
そして御座山山頂。2112mです。
いやぁ、マジで怖かったわぁ。
ぜったい良い子はマネしてはだめです。
西上州最高峰というだけあって、景色はいままでで一番高い感じがします。
上州・信州の山が一望のもとです。
下山は御蔵山から大やち川へ下る山口登山道を降りていきます。道が不明瞭なので、マーキングをよく確認しながら下ります。
鎖場などはいっさいありません。
景色もあまり見れないし、一般道としては他のコースのほうがよさそうです。
登ってきた北西稜がチラっと顔を出す。
頂上直下に御座山の避難小屋がありました。
中は板間で、寝袋食料持参で泊まれます。